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  3. 加賀友禅 訪問着 藤藁隆「華かおるころ」

地色は刈安色に近く、落ち着いた温かみのある黄クリーム系統といった印象です。
本作の題は『華かおるころ』。裾の白茶色のぼかしは大地を思わせ、そして間に流れるブルーとグリーンのぼかしは青々とした草花たちから感じる新緑の風のよう。新しい生命の息吹を感じるような瑞々しさが表現されています。

梅、小菊、ムラサキシキブなどの春秋の草花が咲き誇る花園に小鳥が戯れる様子からは寿ぎの喜びが溢れています。
花鳥風月を主題とした王道の意匠からは「これぞ加賀友禅」といった風格が漂います。

結婚式、お宮参り、七五三詣り、入卒式など、改まったお席やハレの日に大変相応しい、格調高く気品あふれる訪問着です。

*浜ちりめん(滋賀県長浜産縮緬)一越生地使用


加賀友禅 訪問着 藤藁隆
「華かおるころ」
(正絹胴裏・手縫い仕立て・消費税 込み)

【 藤藁 隆(ふじわらたかし)】
〇加賀友禅作家
〇日展会友

<略歴と主な受賞歴>
1965年 金沢市生まれ
1987年 金沢美術工芸大学 日本画 卒業
    百貫俊夫(華峰)師に師事 
1993年 石川県現代美術展 初入選 以降連続入選
1994年 金沢市工芸展 初入選 以降連続入選
1997年 日本現代工芸美術展 初入選 以降連続入選
2002年 日展 初入選
2003年 百貫工房を独立
2014年 日展会友 認定
2019年 第58回 日本現代工芸展 現代工芸本会員賞受賞
2020年 第7回 日展 特選受賞
他、多数