楽しい悩ましい八掛選び
小紋や紬を誂える際に、ついつい時間を費やすことになるのが「八掛選び」!
袖口と裾からチラリと覗く僅かな面積ですが、全体の印象を大きく左右する重要ポイントであるため、
あれやこれやとコーディネートを想定したり想像を働かせたり…。
訪問着などは基本的には共八掛(ともはっかけ)といい、表地と同じ生地で同色のものを付けます。
(もちろん、留袖や色無地は言わずもがな、表地と同様のものをつけますね)
一方、小紋や紬などのお洒落着は八掛は自由!
お好きな色を選んで、コーディネートの一部としてお楽しみいただけます。
八掛選びのひとつの目安としての最初の選択肢は2つ
①表地と共色または共濃い(同系の濃色)、共薄(同系の薄色)にする
②柄などに使われている中の色をひとつピックアップしたものにする
「礼装の八掛は共生地である」ことを踏まえると、
①のように八掛が表地と共色に近ければ近いほど、キチンと感が出て格が上がって見え、
②のように表地とは異なるアクセント色にするとよりカジュアル感が出るといえます。
先日コーディネートでもご紹介したぜんまい紬・ベージュを例に、どんな八掛にするか妄想お誂えしてみましょう♪
多色使いの紬ですが、よく見ると、山吹色・紫・グリーンの3色が様々な太さと組合せにより
3色よりももう少し多くの色が入っているよう見え、八掛も選択肢の幅が広いですね。
八掛にはやわらかモノ用のぼかし八掛と、紬用の無地八掛がありますが、
こちらの紬のように色が淡い場合は、透けが気になるためぼかし八掛の方をご提案しています。
上の写真で12色のぼかし八掛を合わせてみましたが、イメージするとどれもイケそう…
左側4色あたりですと同系色で、非常に落ち着いた印象に。
真ん中4色は、グリーンやブルーで差し色になります。帯〆や帯揚のコーディネートともリンクさせるとまとまりますね。
右側4色は、表地よりも濃度が高いシックな色味で締まった印象になります。
アクセントカラーを選ぶことで八掛を含めたカラーコーディネートを楽しめる反面、
小物の色合せの選択肢が狭まる場合もあります。
逆に、共色や同系色にすると、他の色合わせの邪魔をせずコーディネートの幅は広がりますが、
なんだかつまらない、単調で飽きてしまう、とおっしゃる方も。
手持ちの帯や小物とのコーディネートのパターンを考えつつ、単純に「着たい!」と思われるお好みの色も優先させつつ…
八掛選びは奥が深いです。
「凛屋さんのセンスにおまかせします!」とおっしゃっていただくことも多く大変ありがたい限りですが、
この八掛選びを、ああでもないこうでもないとご一緒に悩む時間、なかなか好きです^^
また、お手持ちの着物の八掛を交換するだけでも随分とイメージ一新できます。
例えば、お母様やご親類から譲り受けた紬の赤や臙脂色、オレンジ色などの八掛を
濃紺や深い藤色などのシックなお色に変えるだけでグッと今っぽく生まれ変わります。
八掛交換 16,500円(税込)
※八掛代は別途です
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