| 手紙の基本的な構成 |
| 「手紙は『形式』があるから苦手」という人もいますが、実はこの形式があるからこそ、手紙は簡単に書けるのです。形式にのっとって書かれた手紙は、それだけで礼儀正しい印象を与えることができます。形式を、一つのメリットと考えて活用しましょう。 手紙は、4つの部分で構成されます。それぞれの項目に、用件や相手との関係に応じた表現をあてはめていけばよいのです。 |
| 前文 |
| @頭語 話し言葉の「こんにちは」にあたる部分で、「拝啓」が一般的です。急ぎの場合の「前略」(時候のあいさつなどは省いて、すぐに用件に入る)、あらたまった相手や用件のときに使う「謹啓」なども使われます。相手への手紙の返事は「拝復」で始めます。結語と格を合わせてセットで用います。 A時候のあいさつ B安否のあいさつ 相手の様子を尋ねたり、活躍ぶりを喜ぶ表現を続けます。親しい相手には、「当方も一同つつがなく暮らしております」などと、自分側の安否も伝えます。 |
| 主文 |
| C起語 「ここから本題、用件に入りますよ」という意味で、「さて」と書きだすのが通例です。 D本文 お礼、依頼事、お詫びなど、なんのために手紙を書いたのかという目的が相手にすぐわかるよう、まず用件を切り出します。 |
| 末文 |
| E結びのあいさつ 文例のような今後につなげる言葉や、「時節がら、どうぞご自愛ください」など相手の健康を祈る言葉、「まずはとり急ぎご報告まで」など用件を総括する言葉で、締めくくります。 F結語 話し言葉の「さようなら」の部分です。@の頭語に対応し、拝啓→敬具、前略→草々、謹啓→謹白などとします。 女性が書く手紙の場合は、頭語のいかんにかかわらず「かしこ」をオールマイティに使ってもかまいません。 |
| 後づけ |
| G日付と名前 日付、改行して自分の名前、さらに改行して行頭から相手の名前(+敬称)を1行ずつ分けて書きます。 |
| 時候のあいさつ12ヵ月 |
| ◇1月 新春の候/厳寒の候/ご家族そろって、おだやかなお正月をお迎えのことと存じます/早いもので松の内も明けましたが/厳しい寒さの続く毎日でございますが/年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか |
| ◇2月 立春の候/梅花の候/暦の上では立春とのことでございますが、まだまだ寒い日が続いております/春寒ようやくぬるむころとなり/寒さもようやく峠を越したように感じられます/余寒お見舞い申し上げます |
| ◇3月 春暖の候/春分の候/春の気配を感じるこのごろでございますが/春もすごそこまで来ているようです/春霞のただようころとなりました/春光うららかな季節を迎え/桃の節句も過ぎ、街もすっかり春らしく |
| ◇4月 陽春の候/桜花の候/春たけなわの好季節を迎え/花便りに心浮き立つ季節となりましたが/昨日は近所の公園にお花見に出かけました/春眠暁を覚えず、を実感する季節となりました/春爛漫となりました |
| ◇5月 薫風の候/惜春の候/風薫る五月を迎え/青葉が目にまぶしい季節となりました/鯉のぼりが、春の空に力強く泳いでおります/楽しいゴールデンウイークを過ごされたことと存じます/風が緑の香りを運んできます |
| ◇6月 桜桃の候/初夏の候/入梅のニュースが聞かれるころとなりました/うっとうしい梅雨空が続きますが/雨にぬれた緑が色鮮やかに見えます/梅雨明けの空がまぶしい季節を迎えました/もうすぐ海山の季節ですね |
| ◇7月 盛夏の候/仲夏の候/暑中お見舞い申し上げます/暑さ厳しき折り/暑さも本番を迎え/公園にビアガーデンがオープンし、にぎわっています/お子様はもう夏休みに入ったのでしょうか |
| ◇8月 暮夏の候/初秋の候/残暑お見舞い申し上げます/残暑厳しき折りでございますが/立秋とは名のみの残暑が続き/朝夕はいくぶん過ごしやすくなり/暑さもようやく峠を越し |
| ◇9月 爽秋の候/涼風の候/さわやかな秋空の季節となり/台風がお近くを通過したようですが/秋風が肌に心地よいころとなりました/新学期も始まり、ママはほっと一息でしょうか/暑さ寒さも彼岸までと申しますが |
| ◇10月 清秋の候/錦秋の候/菊薫る十月を迎えました/朝夕はすっかり涼しくなり/野山が美しく色づき始め/小春日和のおだやかな毎日が/秋の夜長をいかがお過ごしですか |
| ◇11月 晩秋の候/初雁の候/日に日に秋の深まりを感じる昨今でございますが/日増しに寒さもつのってまいりますが/北国からは初雪の便りが聞かれるころとなりました/落葉が風に踊るころとなりました |
| ◇12月 師走の候/初冬の候/師走を迎え、お忙しい毎日をお過ごしのことと存じます/木枯らしが肌に冷たい季節となりました/クリスマスのイルミネーションが街を彩り/お正月の準備にあわただしいころと拝察します |
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