1. HOME
  2. 特撰 加賀友禅
  3. 加賀友禅 附下訪問着 高平良隆「野々里」

地色は明るい白梅鼠でほのかに紅みを感じる青紫系のお色です。
花を咲かせる前の蕾の「ノイバラ」のみを主題としており、無彩色で表現されたノイバラの葉の中に青磁、翡翠などの目を惹く色が際立ち、洗練された気品が漂います。

本作の作家・高平良隆氏は、紙に小下図や図案を起こさずに『白生地へ直接下絵を施す』という、加賀友禅において大変稀有な技術の担い手であられます。名匠の精巧な手仕事による、多くを語らずとも存在感ある逸品を是非ご堪能くださいませ。

こちらは附下として染められた商品ですが、より格調高く装うことができるよう共色で染めた八掛をおつけし仮絵羽に仕上げました。八掛には柄はございませんので、いわゆる「附下訪問着」といった位置づけで略式の訪問着としてパーティーやおよばれに、気の張らない社交着として観劇やお食事に、と幅広いシーンでお召しいただけます。

*浜ちりめん(滋賀県長浜産縮緬)一越生地使用


加賀友禅 附下訪問着 高平良隆
「野々里」
(正絹胴裏・手縫い仕立て・消費税 込み)

【  高平 良隆(たかひらよしたか)】
◯加賀友禅作家
◯加賀友禅技術保存会会員

<略歴と主な受賞歴>
京都 尾花正雄氏に師事
初代由水十久氏に師事後独立
1980年 第2回 伝統加賀友禅工芸展 銀賞
1981年 第7回 加賀友禅新作競技会 名古屋通商産業局長賞
1982年 第4回 伝統加賀友禅工芸展 金賞
    第8回 加賀友禅新作競技会 協同組合加賀染振興協会理事長賞
1983年 第5回 伝統加賀友禅工芸展 銅賞
1984年 第6回 伝統加賀友禅工芸展 銅賞
1985年 第7回 伝統加賀友禅工芸展 銅賞
1986年 第8回 伝統加賀友禅工芸展 銅賞
1987年 第9回 伝統加賀友禅工芸展 金賞
1993年 第19回 加賀友禅新作競技会 石川県知事賞
1994年 加賀友禅技術保存会会員に認定
他、多数