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最近の訪問着の紋入れ事情



桜があっという間に満開の時を終え、新緑の季節へ向かっています。
たわわに花をつけた桜の美しさは言わずもがなですが、
花が散り始め、葉がチラホラと見え隠れする「葉桜」の状態も良いものです。
桜の淡いピンク色と綺麗な緑色の葉の組み合わせは、和菓子のような日本らしい色彩です。

実は、きもの処 凛屋の若林家の家紋は『葉敷桜(はしきざくら)』。
その名の通り、葉っぱを下に敷いた桜の家紋です。
満開の期間よりもあっという間に過ぎてしまう葉桜の期間ですが、
今年も七尾で、金沢で、愛でることができました^^

というわけで本日は家紋のお話。
といっても家紋の成り立ちなどではなく、最近の家紋入れ事情です♪
みんなどうしてるの?最近の主流は?などよくご相談をいただくことについて少し^^

家紋

紋を入れる着物の代表格といえばもちろん留袖と喪服です。
これらの着物に紋を入れないことは一般的には考えにくいですが、
色無地は紋を入れれば訪問着よりも格上の準礼装、紋無しならば小紋と同等に街着として着られます。

さて、問題は訪問着。
最近は訪問着に紋を入れないという方が圧倒的に多くなってまいりました。
以前は訪問着には大多数の方が当然のように紋を入れていましたが、
凛屋でもこの3年ほどの間で訪問着をご購入いただいたお客様のうち、紋入れをご希望された方は2割ほど。
8割の方は紋を入れずお納めしております。

訪問着に紋なしでもよい?

初釜などの正式な茶事や、式典や婚礼の場では紋入りが相応しく、
結婚パーティーや披露宴などは場や雰囲気によっては紋無しでも構いません。
七五三、入学式といったお子様の行事でも、紋無しの方も増えています。

当然、紋を入れてある方が格上となりますので、
着用シーン、TPOによって使い分けるとよいですね。

実家?婚家?どちらの紋を入れればよい?

よく聞かれる質問のひとつがこちら。
実家の家紋か、嫁ぎ先の家紋のどちらを入れるべきか?
これは難しい問題でして…(^^;)

北陸では多くの場合、お嫁入り道具としてご実家の方でご購入される場合は実家の家紋、
嫁ぎ先が購入されるという場合は嫁ぎ先の家紋、というケースが多いです。
最近は、着用する方ご自身でご購入されるケースが多いことも、
紋を入れないかたが多い理由のひとつかと思います。

決まりはございませんので答えはズバリ「どちらでもよい」です。

紋は後からでも入れられる?

後からでも入れられます。
ご購入時やお仕立て時には、とりあえず紋を入れずに、何度かご着用の機会を経たうえで
後々に、紋を入れて格を上げた方がよいかなとお考えになった時に入れられる方も多いです。

家紋を入れることによって格が上がり過ぎて着用機会が減ることをご心配される場合は、
抜き紋ではなく縫い紋を入れることもおススメしております。

最近の訪問着への紋入れ事情でした。
ご参考になれば幸いです。
お悩みの方は何なりとお気軽にご相談くださいませ♪

お問い合わせは下記まで
info@kd-rinya.com
076-254-0440

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<きもの処 凛屋(りんや)>
金沢店(お問合せはこちら) 石川県金沢市弥生2丁目21-7
TEL 076-254-0440
七尾・一本杉本店  石川県七尾市一本杉町8番地
TEL 0767-52-3700

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