卒業式・卒園式の着物事情
北陸では先週末、久々の大雪で雪かきに翻弄されました。
やっと落ち着いたところにまた降雪…
そして予報では明後日の最低気温が-7℃とか!!ひょえー!
凍結した道の歩行や車の運転には十分に気をつけねばなりませんね。
さてそんな中ですが、卒業式や卒園式にご参列の際のご相談が増えてまいりました。
お子様の大切な節目をお着物で迎えるにあたり、季節的なこともあり気になることが色々。
普段着物を着慣れていらっしゃる方も、着物は数年ぶりです、という方も、
「どうしたらいいの?」という質問、相談が多いこと関して少しお話しようと思います。
まず何を着たらよい?
特別な決まりはありませんが、卒業・卒園式には、その後に続く入学式と比較し少々控えめなものがよいでしょう。
まず間違いないのは色無地ですが、柄行きが華やか過ぎない附下や軽めの訪問着などももちろんOKです。
柄のあるものをお召しの場合は、帯や小物で落ち着いたイメージに。
特に帯〆帯揚げは小さな面積ながら全体の印象を変化させてくれますので
卒入でお着物と帯が同じ組み合わせをお召しの場合も、
卒業式には落ち着いた色目のもの → 入学式には春めいた綺麗色にチェンジしましょう♪
洋装の方も、卒業式ではブラックフォーマルやダークカラーのスーツが多く、
入学式では明るいカラーのスーツが多くなります。
そのあたりのバランスも考慮しながらコーディネートするとよいのではないでしょうか。
雨や雪が降ったらどうする?
太平洋側の方には心配無用なお話かもしれませんが、北陸の場合3月はまだまだ冬模様。
雨や雪の心配もしておく必要があります。
まずは足元について。
おそらく校内や園内ではスリッパなどの内履きに履き替えることになりますので、外は外用の対策をしていきましょう!
雨草履はつま先を守ってくれて防寒にもなりますので一番おススメです。
ですが雨草履をお持ちでない場合は、草履に装着するタイプの雨用カバーが比較的安価ですので
ひとつ用意しておくとよいでしょう
そして羽織物について。
お天気に関わらず、雨コートや道裄、羽織など、なにかしら羽織るものを。
羽織ものがなければ、帯出しで歩かず、大判のショールを羽織っていかれるとよいと思います。
寒い体育館での防寒対策はいかに
ハッキリ言って着物は洋服を着ているより随分暖かいのでそこまでの心配は無用です。
インナーに暖かいものとレギンス的なものを履いておきましょう。
そこで気を付けたいのは袖と裾の長さです。
洋服時のいつもの調子で着てしまうと思わぬところでチラ見えしてしまいますのでご注意ください^^
冷え性の方は洋服の時に腰や背中にカイロを貼ることもあるかと思いますが、
着物をお召しの時には貼るカイロはお勧めしません!
胴回りは帯がしっかりと密着していますので、カイロがあると局所的に大変な熱さになる場合が。
でも首元だけは寒いのですよね…
そこは防ぎようがありませんが、インナーに工夫をして暖かく参列しましょう。
雨コートや道裄は玄関で脱がなければなりませんが、羽織だけは会場で着用したままでも構いませんので、
丁度良いお持ちであれば「羽織+大判ショールを首元から肩回りに巻き巻きして、会場ではショールを膝掛けに」
というのが私のお勧めです♪
お客様からよくご質問を受ける、北陸の卒園・卒業式着物事情についてでした。
ご参考になれば幸いです。
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