爽やか涼やかコーディネート　絽小紋と紗八寸博多帯

2019.6.11

着物コーディネート

毎日、梅雨でしとしとしております。
梅雨の雨は憂鬱に感じる方も多いかもしれませんが、
そのあとに来たる、ぴかーん！！と晴れた夏のための序奏のようで、意外と嫌いじゃありません^^

さて、夏＝暑いわけですが、個人的には「夏」という漢字からはグリーンやブルーといった爽やかな色が連想されます。
漢字や言葉からくる色イメージは極めて個人的な感覚なので、「夏＝赤やオレンジ！」というイメージをお持ちの方もいらっしゃいますね。

本日はそんな涼やかで爽やかな夏をイメージしたコーディネートです。
鶸色（ひわいろ）の絽の小紋に、紗八寸博多帯です。

小紋には、手描きで無作為に描かれたようなラインが染められており、なんだか岩のよう。その周りをトンボが飛んでいます。
着物にせよ洋服にせよお洒落は季節の先取り！ですが、夏の着物はそれが顕著のような気がいたします。
桔梗や女郎花といた秋の草花や、雪輪文様なども多く用いられていますね。
晩夏から秋にかけて見られるトンボも、夏に纏うことで季節を先取りし涼を表現しています。
色数も少なくトンボの存在感がさりげないところも◎。涼しげです。

ブルーとグリーンでメリハリのある縞文様の帯を合わせました。
濃淡のグラデーションではない絶妙な色バランスが、水辺を思わせます。

岩間から水が流れ落ちる滝と川のある、静かな緑の中の風景をイメージしたコーディネートです。

白緑色のぼかしが美しい帯揚に、藤色の帯〆をアクセントに。いずれも衿秀の小物です。
サラリと着こなし暑さ知らずでお出かけしたいですね！

絽小紋