色無地 礼装?カジュアル?
一枚は所有しておきたい色無地!
色無地は紋の有無や種類によって、フォーマルから街着にまでお召いただける万能選手です。
①抜き紋
最も一般的と言ってもよいのが抜き紋を一つ入れた色無地です。
抜き紋をひとつ入れておけば安心^^
結婚式やパーティーなどの式典、お茶席、ご法事などの改まった場にお召いただけ、汎用性が高いと言えます。
袋帯を合わせてフォーマルスタイルに。
②紋無し
紋を入れなければ、普段のお洒落着として小紋などと同様にカジュアルに装うことができます。
名古屋帯を合わせて、気軽にお出かけに。
但し、①に挙げたようなフォーマルな席には不向きとなります。
③縫い紋
「 抜き紋を入れてしまうと格が高くなり着ていく場によっては仰々しく感じる
かといって、紋無しでは改まった場に着られなくなってしまいそれも困る 」
…そんな方には縫い紋をおススメします。
抜き紋に比べ縫い紋は格が下がりカジュアル寄り。
そして同色の糸で縫い紋を入れれば、紋が際立たず、紋入りであっても普段も抵抗なくお召しいただけて
なかなか便利なのです♪
ここ石川県でのお話ですが…
色無地はかしこまった礼装用の着物、という認識が強く、それが標準となりつつあります。
そして用途は、どちらかというとおめでたい席よりも通夜や法事を優先的に想定しており、
あとはお茶会に着用できるように、といったものであり、その結果おのずと
「(華やかではない)寒色系の色に抜き紋を一つ」をお選びになるケースが多いです。
また、加賀友禅の産地であることから、加賀友禅の着物に目が慣れているみなさまは、
京友禅の着物に見られるような地紋入りの艶感のある生地を敬遠し、
素無地に近いシンプルなものの方を好まれる傾向にあります。
※加賀友禅の着物に用いる生地は長浜産の一越縮緬(ひとこしちりめん)で、
地紋入りのものはほぼ無いに等しい。
ですが、色や地紋の柄、紋の入れ方によってもっと幅広い用途でお召しいただける色無地。
決して質素で保守的な要素だけの着物なのではなく、
附下げほどのセミフォーマル感や、小紋と同様のカジュアル感を楽しむことのできる色無地の側面を
北陸でもご提案していくことができるとよいなあなどと、こっそり考えている凛屋です^^
次回、色無地のコーディネートご紹介もしたいと思います!
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