【別誂え 加賀友禅 花嫁のれん】
2011年
石川県 勝木 恵子 様 (旧姓 冨田)
御名:几帳さざ波文
家紋:梅の枝丸に蔦(*梅の枝丸は創作)
製作:意匠 凛
この度の婚礼を寿(ことほ)ぐ二枚の几帳の間を、御両家を表す千鳥たちが双方から集まり、同じ未来へ列を成し羽ばたく様子です。
几帳の裏地には今まさに可憐に咲く三花が描かれています。
(左から)
花言葉は金木犀(きんもくせい)…真実
藤袴(ふじばかま)…優しい思い出
石蕗(つわぶき)…謙遜
この度のご縁により、真の出会いに結ばれたお二人は、輝く思い出と共に一層明るい未来へ、どなたからも敬愛される家庭を築かれますように。
赤い几帳には冨田家の益々の発展を願い、神前に供えるお酒が入った「瓶子(へいし)」が染め抜かれています。
波文様と連峰の景色は嫁ぐ土地へ想いを馳せ、佐々波を意味致しております。
五色に紫を加えた六本の組紐は東西南北の四神(しじん)がお二人の新しい生活を御見守り頂けますようにと、躍動する様子です。
恵子様、御尊家皆様の末永くのご多幸を心よりご祈念申し上げます。
花嫁のれんを背景に。