別誂え 加賀友禅 卒園のれん 「白鷺に七福神」 (石川県 和倉保育園様)

和倉温泉は、白鷺が傷ついた羽を癒して休んでいる場所から湯が湧き出ていたことが発祥と言われています。
その温泉地にある和倉保育園の裏手には鷺草(サギソウ)が生育しておりました。
また、和倉の7つの名所にそれぞれにちなんだ七福神像が設置されています。そのような背景から、デザインを練りまして、七福神の道具によって彩られたサギソウに優美な鷺が舞い降り立つ様子を描いています。


友禅の準備を目の前にし、「ぬり絵みたい!」と園児たち。みなさまおりこうさんに待ちながら、順番に彩色していきました。
どのお子様もチャレンジ精神旺盛で、少々難しいかもしれないと思っていたような箇所も集中力を発揮して彩色してくれました。
その姿は大人よりも真剣で丁寧!



平仮名の「わくら」を左右に置き花弁のように囲んだ中に、「和倉の丘の小宇宙 “色と形 音と光”のハーモ二ー 和倉の丘にカリヨンが鳴る」という和倉保育園の標句にちなんだカリヨンの鐘に「保」の文字を入れ中央に配したデザインです。
花嫁のれんの文化・風習と、石川県が誇る伝統工芸・加賀友禅に触れるよい機会となる卒園制作でした。