別誂え加賀友禅一つ身訪問着

2022.6.24

誂え　加賀友禅　オリジナル

別誂え加賀友禅一ッ身訪問着　『雪輪に美乃花丸』

祖父母様からお孫様への、別注お誂えをご用命賜りました。
お宮参り～三歳の七五三詣りまで着用することのできる、女の子の一つ身訪問着です。

梅の咲く頃、雪の降る季節にお生まれのご本人様。
お名前へ込めたご両親のお想いや、お生まれの季節に因むものなど、
たくさんのお話をお伺いしながらご相談を重ねてデザインさせていただきました。

ご本人様とご両親のお誕生花の花丸を、加賀五彩に由来する五色の組紐と水引飾りが可愛らしく彩ります。

組紐と水引はいずれも梅結びに。
梅は、冬の厳しい寒さの中、いち早く花を咲かせ春の訪れを告げてくれる「百花魁（ひゃっかのさきがけ）」とも称されます。
花も実もある梅のように、美しく、また内面も優れた女性へと成長するよう願いを込めています。
また、お母様の訪問着の柄にも美しい梅の花がありましたので、ほんの少しリンクさせています。

女の子の健やかな成長を願う鞠を添え、より華やかに。

雪は五穀の精といわれ、豊作の前兆とされる縁起物です。
全体に大きく雪輪を配し、これからの人生に佳いことの兆しがあることを象徴いたします。

しなやかに美しく愛にあふれた実り多い人生を送ってほしいという願いがいっぱいに込められた文様に、
新しい一日のはじまりを意味する「曙」色の地色で染め上げました。

お子様のお着物ならではの可愛らしさの中に、芯の強さやしなやかさを感じる一枚となり、大変お喜びいただけました。