殿方の雪駄といえば黒一色であったり畳表のものであったり、武骨で男らしいものも多いのですが、こちらのような艶のあるタイプで、品良くまとめるのもなかなか素敵です。
いずれも女性の洒落ものの草履にも使えそうな鼻緒。そして、実はこれらは裏底や踵が女性の草履と同じタイプで、台にも少々高さがあります。先日の雪駄のはなしかからすると雪駄チャラチャラというわけにはいかず、厳密には「雪駄」ではなく「草履」と呼ぶべきなのかもしれません。男性の履物=雪駄とは限らないことがよくわかるお品です。
左の淡いお色などは、男性ものにはめずらしい薄藤色の台です。
男性の着物はともすれば単調になりがちですので、少しの赤み(臙脂色など)や、この雪駄ような雰囲気のものなど、ちょっと女性らしさを感じさせるようなポイントを少しだけ入れると、ぐっと色気のあるコーディネートになります。
大人の男性の品ある着姿の足元に、ぜひおすすめしたい履物です。
殿方草履
薄藤 27,000円
黒 27,000円
茶 23760円
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